特別なカラーリングを纏ったC39 F1マシンが登場 2021年F1シーズンに向けたアルファロメオ

FCA

トリノ アルファロメオとザウバー・モータースポーツは、2021年のF1世界選手権に向けて再び総力を結集することを発表した。モータースポーツの世界で最も認知度が高い2つのブランドのパートナーシップは、アルファ ロメオがタイトルスポンサーとしてチームに参加した2018年に始まった。過去2年間、チームはドライバーとコンストラクターの両方のチャンピオンシップでポイントを積み重ね、2020年は総合ランキング・トップ8に入ることを目指して戦っている。

フレデリック・ヴァスール、アルファ ロメオ・レーシング・オーレン・チーム代表兼ザウバー・モータースポーツAG CEOは、「アルファロメオとのパートナーシップの延長は、両者が熱望していました。アルファ ロメオにとって、ザウバーは、優れたパフォーマンスを備えた、信頼に値するパートナーです。私たちは、アルファ ロメオの栄光の歴史とサクセスストーリーを、ザウバーという名称の下で示せることを誇りに思います。私たちは常に、この関係が長期的に実を結ぶことを目指してきました。過去3シーズンでは確固たる基盤を構築したので、2021年シーズン以降にこの努力が報われることを目標に戦います」とコメント。

マイク・マンリー FCA CEOはこう話した。「レースとパフォーマンスは、アルファ ロメオの遺伝子に組み込まれています。アルファ ロメオ・ブランドは、サーキットで誕生し、今日に至るまで、最先端のテクノロジーを必要とする世界最高峰のモータースポーツで戦い続けています。ザウバーとのパートナーシップにより、アルファ ロメオ製品にはモータースポーツのノウハウがフィードバックされ、お客様にメリットをもたらしています。その一例は、高度なエアロダイナミクスに関するザウバーのテクノロジーを採用した、新型Giulia (ジュリア)GTAおよびGTAmです」

今回の発表を祝い、イタリアン・レーシングファンに敬意を表して、アルファ ロメオは、イモラ・サーキットで開催される次戦のエミリア・ロマーニャGPにおいて、C39 F1マシンに特別なカラーリングを施す。

チェントロ・スティーレ(アルファ ロメオのデザインスタイル・センター)によってデザインされたこのカラーリングは、エンジンカバーの上部とリアウィングのエンドプレートにイタリア国旗を配し、“スピード・ピクセル”と呼ばれる2020年のカラーリング・テーマに、直線的でダイナミックなグラフィック処理を組み合わせている。


アルファロメオの栄光の歴史の主要な舞台
アルファロメオ110周年記念のロゴは、“Welcome back, Imola”という言葉とともに、エンジンカバーおよびマシンの目立つ場所に配置され、今シーズンにF1レースが開催されるサーキットの中で、イモラ・サーキットが最も注目すべきサーキットの一つであり、イタリア最高のサーキットであることを示す。ツーリングカーレース、スポーツ・カテゴリー、そしてF1世界選手権に至るまで、イモラ・サーキットは、アルファロメオの栄光の歴史の主要な舞台となってきた。

レース・ウィークエンドには、アルファロメオ歴史博物館がファンの方々のホーム・グラウンドとなり、数多くのイベントが開催される予定。レースの模様は、ジュリアホールの大型スクリーンにライブ中継され、ファンの方々はF1の感動をその場で体験することが可能である。さらに、イモラGPの開催を記念した、特別イベントも行われる。アルファロメオ歴史博物館では、手に汗握るピットストップ作業を体験することができる、「アルファ ロメオ・ピットストップ・チャレンジ」が開催される。アルファ ロメオ・レーシング・オーレン・チームと協力して行われるこのイベントで、参加者はF1のピットストップで行われるタイヤ交換を実際に体験することも可能。 ファンにとって見逃せないもう一つのイベントは、アルファ ロメオのエンジンを搭載した希少なモーターボート、“Seahorses”(シーホース)の展示だ。アルファ ロメオは、1950年と1951年のF1世界選手権でタイトルを獲得したが、伝説的なエンジン、Alfetta(アルフェッタ)は、パワーボートの世界でも数多くの栄光を手にしている。

1910年6月24日の創業から1年後、アルファロメオは、モデナで開催された最初のレギュラリティ・レースで優勝を飾り、モータースポーツの世界に公式デビューを果たした。それ以来、数多くの国際選手権で優勝および表彰台を獲得し、レースにおける栄光の歴史を築き上げてきた。アルファロメオとF1の絆は、モータースポーツの歴史において切っても切れない関係にある。

イタリアではBiscione”(ビショーネ)をエンブレムに継承されたことで知られているアルファロメオは、1950年に究極のモータースポーツとして初開催されたF1世界選手権に、ジュゼッペ・ファリーナが駆るアルファロメオ Gran Premio Tipo 158“Alfetta”(グランプレミオ・ティーポ158“アルフェッタ”)で参戦し、年間タイトルを獲得した。その翌年の1951年にも、ファン・マヌエル・ファンジオとアルフェッタ159)同じ栄冠に輝いている。ザウバー・モータースポーツとのパートナーシップの更新は、今年、創立110周年を迎えたアルファロメオの祝賀プログラムを理想的に補完するものなのだ。

オクタン日本版編集部

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