イタリア車の歴史、技術、アート 「モデナ・モーターギャラリー」を訪ねて

Ruote Leggendarie



歴史や技術とアートを組み合わせた展示 ModenArtも興味をそそられる。スーパーカーを含めたモデナ周辺の車作りの重要な一部を担っていた車のボディーの板金職人の技を、その美しさから"アート"と位置づけして展示する取り組みだ。



当時の板金職人たちは今はかなり年配になり、伝説の職人と呼ばれた人たちが年々少なくなってきている。昨年このモデナ・モーターギャラリーで会ったスタングエッリーニ、フェラーリ、ランボルギーニで働いていたダニーロ・タヴォーニ氏も工房に訪問させてもらう約束をしていたが、今年7月に亡くなってしまった。昔ボディを作っていた頃のおもしろいエピソードを短時間でもたくさん聞かせてもらい、もっといろいろと聞かせてもらいたかったものだ。

トークショーも開催され、ホラシオ・パガーニ氏やモデナのコレクター マリオ・リギーニ氏などの話を目の前で聞き、質問などもできる。彼らのほかにも会場内をよく見ていると、スタングエッリーニ氏の家族が目の前を通りすぎて行ったり、かつての名車をプロジェクトした人たちがいたりする。一緒に写真を撮ってもらったり、質問したりも気軽にできる雰囲気だ。このアットホームな雰囲気もモデナならではかもしれない。



イタリアではよく町の中心の広場に年配の男性たちが集まり、政治やサッカーなどのこと等を延々と立ち話しているのを見かけるが、この会場でもあちこちで同じ光景を見かけた。この場合の話題は車のことや思い出話に違いない。車作りに携わっていた人たちにとっては、このようなイベントもOB会的なものなのだろう。



目を引く車やバイクがどれだけ展示されていたのか挙げればきりがない。モデナはやはりモーターバレーの中心で、それを築きあげて来た風土や人々の気質があり、モデナのイベントではそれを実際に感じることができる。ぜひ一度は訪れてみていただきたい。


文:古川浩美 写真:古川浩美&Francesco Tobaldin / Ruote Leggendarie

文:古川浩美 写真:古川浩美&Francesco Tobaldin / Ruote Leggendarie

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