家族の絆がひとつのかたちに│84年ぶりの復活!アラードがル・マン参戦車を再生産

RM Sotheby's

半世紀以上、活動を休止していたアラード・モーターカンパニーが、1953年 ル・マンに参戦したJRをオーダーメイドで再生産すると発表した。

創設者であるシドニー・アラードの息子アランと孫のロイドとギャビンによって、この"コンティニュエーション"プロジェクトは進められた。

Marles製 ステアリングボックス、Lucas製 ダイナモ、J2のDe Dionアクスル、フロントスピンドル、ハブなどオリジナルパーツを用いながら生産される。ボディには伝統的な素材であるアルミニウムを用いて、レーシング仕様を再現した。サーキット専用モデルはキャデラック製 331cu V8エンジンを搭載し、300bhpを発揮する。ギアボックスは3速か4速を選ぶことができる。



「父がこれらの車を製造していた時代の思い出は、いつも私の心に残っています」とアラン・アラードは話す。「彼が私に受け継いだスキルは、息子のロイドにも受け継がれています。最初のアラード車が製造されてから84年以上経ち、8台目のアラードが遂に完成しました。この8台目を見れば、彼は誇りに思うでしょう」と続けた。

ロイドは次のように付け加えた。「私たちは、シドニー・アラードが80年以上前に作成した遺産を復活させ、継続することに情熱を注いできました。私たちは皆、情熱的なドライバー、エンジニア、アーキビストであるため、私たちのルーツと情熱に忠実であり続けることが重要です。私たちはこの車をオマージュと見なしており、JRコンティニュエーションモデルがル・マンに戻るのを楽しみにしています」とコメントしている。



最初に完成したシャシー #3408は、2020年10月31日にロンドンで開催されるRMサザビーズのオークションに出品される。販売前の見積もりは180,000〜240,000ポンド(約2440万円~3253万円)となっている。

オクタン日本版編集部

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