フェラーリポルトフィーノの進化系!あらたに冠された「M」が表す意味

あたらしいフェラーリの2+スパイダー、ポルトフィーノMがベールを脱いだ。オンラインでの発表会という、現在の生活様式に沿ったアンベールの形は70年を超えるフェラーリの歴史のなかでも初めてのことだ。

「M」とはイタリア語の「Modificata」(英語のモディファイ)を意味し、フェラーリでは、パフォーマンスを押し上げる進化を遂げたモデルに使われてきた名称だ。F512 M、456M GT、575M マラネロといった過去のモデルを想起する方も多いことだろう。

ポルトフィーノMのイノベーションのうちでも特筆すべきなのが、再設計されたパワートレインと、20%小型化された新型の8速ギアボックス。インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤーに4回連続で選ばれたV8ターボファミリーの3855 ccエンジンを搭載し、このパワーユニットは、7,500rpmで620cvの最高出力を叩き出す。ポルトフィーノを20 cv上回るものだ。そしてフェラーリのGTスパイダーとしてはじめて採用された5ポジションのマネッティーノには「Race」モードも含まれている。



リトラクタブルハードトップを備えることで、クーペとスパイダー、2種類の車の特性が1台に集約されているのもアピールポイントのひとつ。ハードトップを閉めればスポーティーなクーペに、ハードトップを開くとエレガントなスパイダーで走りを楽しむことができる。リアシートには子ども2名を載せることもできる一方で、トランクの容量を拡張することにも貢献する。

日常的に使用することを考慮に入れたボディサイズは実用的なもので、全長4594mm×全幅1938mmとコンパクトな範疇といえるだろう。市街地での駐車にも適したサイズである。



インテリアで目に付くのはシンメトリーなコクピットレイアウトと、重層的なダッシュボード、そして大型のメインタッチスクリーン。可倒式リアシートに加え、18パターンに調整可能な電動フロントシートは、ヒーターとベンチレーション機能、さらに冬の走行時に活躍するネックウォーマーを備えているのもうれしいポイントだ。

乗るたびに「a voyage of rediscovery-再発見の旅」を楽しめるモデルだというキャッチフレーズのとおり、日々のドライブを楽しく快適にしてくれるポルトフィーノM。気になる価格は20万ユーロ強(日本での価格は未定)

オクタン日本版編集部

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