「車好き同士のつながり」|CRANK TOKYOが挑むヴィンテージカーのマッチング・サービス

古書店や個人経営の飲食店などが並ぶ東京都・神保町の一角に、ひときわ目を引かれるショップがある。入り口に置かれた観葉植物を横目に中へ入ると、そこには美しく磨かれた車と共に、車好きではお馴染みの林洋一氏がゲストを迎えてくれる。そこでは、ヴィンテージ家具から、心くすぐられるオートモビリア、ドライビング・シューズといったアイテムの数々が並び、素敵な照明によってより際立っている。あたかも、センスのようリビングに通されたような気分だ。ここは、「ヴィンテージカーのある暮らしを軸に、豊かなライフスタイルを共有できる拠点を作りたい」という想いから誕生したCRANK TOKYOである。

昔の雑誌を読みながらくつろぐこともできる。「今月の3枚」と称し、バーを営む友人にチョイスを依頼しているのだとか。

CRANK TOKYOの魅力的なアイテムをご紹介したいところだが、今回はCRANK TOKYOが挑んでいるヴィンテージカーの“マッチングサービス”をご紹介する。店内に展示されている車も、そのマッチングサービスで取り扱っているうちのひとつである。どれも素晴らしいコンディションで保管されている。

そして、CRANK TOKYOでは、“販売”車両ではなく、“マッチング”車両と呼んでいる。ホームページを見てみれば、「大切に所有されてきた車を引き継ぎたい方、拘りの車を探してみたい方、皆様の希望をつなぐお手伝いをさせていただきます」と記されている。その言葉の通り、単なる中古車販売とは一線を画し、車好き同士のつながりを実現させようとしているのだ。

お洒落なリビングルームのような空間。


CRANKで取り扱っている車は、オーナーへ取材したうえでラインナップに加えられている。そのラインナップは一見、一貫性がないように見えるが、「将来、価値があがりそうな車」、「所有して長く楽しめる車」といったように林氏の拘りが見える。さらに、オーナーが大切にしてきた車とあって、コンディションも良く、安心してそのヒストリーを受け継ぐことができる。事前に予約させすれば、車両の見学だけでなく、試乗可能な場合もある。店内で車談義に花を咲かせることも、ヒストリーを詳しく聞くこともできるだろう。

ショップから徒歩5分ほどの地下駐車場に、一部の車両が保管されている。

大切にしてきた愛車を受け渡すオーナーを探したいという人でも、CRANKに任せればその想いをしっかりと受け継いでくれる人が見つかるだろう。20年以上、車を愛する多くの人々と接してきた林氏だからできるつながりがあるのだ。

また、整備する先で悩んでいる場合、車関連のアイテムを探している、または売りたいという要望であってもCRANKに相談することができる。ここでは、「つながり」を提供することを目的としているのだ。どんな相談であっても、何かしら良い応えを得ることができるだろう。

なお、現在(2020年8月10日)マッチングサービスで取り扱いされている車両は、下記の通り。ヴィンテージカーに限らず、幅広い車両を取り扱っているため、気になる方は一度お店に訪れるか、お問い合わせいただきたい。 

1972年 フィアット 500L
1981年 ポルシェ928
1987年 ポルシェ911 カレラ
1989年 メルセデス・ベンツ 300GD ロング
1989年 メルセデス・ベンツ 230GE ショート
1990年 ポルシェ911 カレラ2
1992年 ポルシェ928GTS
1997年 ポルシェ911 タルガ
2003年 ランドローバー・ディフェンダー 110SE
2007年 ポルシェ911 GT3
2018年 アルピーヌ A110 プレミア エディション


CRANK TOKYO(クランク東京)公式ホームページ https://crank-tokyo.jp

 

オクタン日本版編集部

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