オリジナルのMX-5ショーカーに試乗!│ロードスターもクラシックカーの仲間入り

Photography:James Lipman



ここに保管されている車には、それこそMX-5プロトタイプからレーシングカーの787B 、さらには大切に保存されているロータリーエンジンの"REPU"ピックアップトラックに至るまで、マツダ・アメリカデザインのディレクターであるケン・サワードの目を盗んで近づくことはできない。彼はいつも自分のオフィスからガレージに降りてきてくれる。MX-5ヒストリーにおける彼の仕事は初代NA型が発売された後から始まるが、この車が30年前に文字通り彼の人生を変えたのである。

「1987年にクライスラーでこの仕事を始めたんだ」とサワードは振り返った。「あの年、1989年に、何人かの同僚デザイナーと一緒にシカゴ・ショーに出かけて、このMX-5を見てたちまち虜になった。ミシガンに帰るやいなや手付金を払った。当時、米国で最も人気が高かったコンバーチブルはルバロンで、ミアータを買うなんて、とずいぶんと馬鹿にされたよ。想像できると思うが、あの頃はそういう風潮があった。



ルバロンこそ本物であり、それに比べて君の車はなんて安っぽいんだというわけだ。ドアパネルなんてまるで段ボールでできているようだし、それに小さすぎる、とね。それに対して私はこう言ったものだ。『皆、分かってないよ、これは後輪駆動で、ライトウェイトで、本物のスポーツカーなんだ!』ってね」

サワードは今もそのとき手に入れた初代ミアータをこのヘリテージガレージに大切に保管している。


一年後、運命の歯車が動く・・・次回へ続く

編集翻訳:高平高輝 Transcreation:Koki TAKAHIRA Words:Dan Trent Photography:James Lipman

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