北へ、南へ、シトロエン2CVと30年│第4回 シトロエン2CVとVWビートル徹底比較(その2)



端的にいってビートルは優等生だ。車として正しい。その走りは現代の車には及ばないが現代の車に通じている。こんなに古いのに今の車とそれほど変わらない、そんな驚きがあるだろう。

一方の2CVは直進性と乗り心地の良さは古い車とは思えないほど素晴らしい。一方で驚くほど深いロール、そしてたびたびアクセルを床まで踏まざるをえない動力性能は、現代の車とは明らかに異なっている。

どちらが優秀かと問われれば、それは間違いなくビートルだ。でも、どちらが楽しいかということであれば、それは2CVではないか、と2CVに30年乗っている筆者は思うのだが……、しかし異論は認めます。



次回は両車の使い勝手編をお届けしよう。現代の車とどこが違うのか、どう扱えばいいのか、結論として日常使いしやすいのはどちらなのか。筆者が2CV乗りであることから、またしても圧倒的な2CV有利が予想されるものの、その結果やいかに!

 

*この記事は2016年1月から2月にかけて別媒体に掲載されたものを再編集しています。

文:馬弓良輔

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