オクタン日本版vol.17 特集:T1937 Talbot- Lago T 150CSS

至高の車

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このタルボ・ラーゴT150C SSは、コンクール・デレガンスの常連であり、2015年世界最高峰のコンクールのひとつと評されるコンクールでも栄誉を勝ち取った。オーナーのピーター・ミューリンにその魅力を聞いた。

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大きな賞をいくつも手にしている車なのだから、今さら驚くこともないと思うかもしれない。しかしミューリンのタルボ・ラーゴに刻まれた興味深い事実は、飾りものにしているのではなく、ピーターはヨーロッパで開催されたルイ・ヴィトン主催の1000マイルラリーにもこのティアドロップ・クーペを出走させている。その理由はいたってシンプルだ。彼は友人の家でゆっくりとお茶を楽しみながら、「私が気に入っている車だし、運転していて楽しいから」と語った。

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「この車をコレクションに加えることができたのは、私はこの車に恋をしてからずっと後のことです。デザイナーのブルックス・スティーヴンスが1台所有していたのを見て、今までに出会った中でも最も優美な車だと思いました。そして1984~1985年、1台が売りに出されるかもしれないと聞き、やっとの思いで手に入れることができました。以来、ずっとこの車が大好きです」

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「これは1937年にフィゴニのデザインで造られたボディで、雨粒が大気中を落ちるときに作る形、または涙が女性の頬をこぼれ落ちるときに作る形にちなんだティアドロップ・タルボ・ラーゴとして知られる少量生産の一台です。ジョセフ・フィゴニは、一流の腕を持つカロスリのひとりでした。おそらく彼は自然や神が創造したモノには太刀打ちできないと考えたのではないかと思います。そこでただ辺りを見渡し、優美さと摩擦係数においてこの世で最も完璧な形状を見出し、それを再現したのです」

AO_o17-thumb-700x895-172-thumb-autox384-2359.jpgオクタン日本版vol.17「いろいろなポルシェ。」 特集一覧はこちら
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