ホコリまみれのフェラーリが販売中│44年間ガレージで眠っていた?

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44年間にも渡り、ガレージにしまい込まれ陽を浴びることのなかった1964年 フェラーリ 330GT 2+2が販売されている。

330アメリカ(250 GTEの4リッターバージョン)の後継として誕生した330GT 2+2は、1964年1月にフェラーリがレースシーズン前に毎年行うプレスカンファレンスの会場で初披露され、同月下旬のブリュッセル・ショーで一般公開された。エンジンには4リッター ティーポ209 型V12を搭載し、4シーターであり広いトランクケースも有していることから人気を集めた。

初期型は“チャイニーズアイ”と呼ばれる4灯ヘッドライト、後期型は2灯ヘッドライトであることを特徴としている。
フェラーリ創業者であるエンツォ・フェラーリのパーソナルカーが初期型の330GTであったことでも知られる。



そして、今回ニューヨークで売りに出されている一台は同じオーナーのもと44年間動かされることもなく、ただガレージにしまわれていたという。砂ぼこりを被り、正確な色は分からないもののカラーはエクステリアもインテリアもオリジナルを保持している。エンジンはマッチングナンバーではないそう。珍しいサンルーフも備えているのもひとつのポイントだ。フェラーリの歴史家によると、最初はスイスにデリバリーされ、その後アメリカへと渡った。インディアナ州のステッカーも残ったままで、最後の実動は1976年のことだったという。

同モデルの状態が良いものは2000万円台前半で取引されている。そして、このホコリを被った一台は現在の11万9500ドル(約1278万円)の価格が付けられている。これから少しのリペア期間と整備費が必要となるであろうが、綺麗に蘇らせて大切に乗ってくれるオーナーのもとへ渡ってもらいたいものだ。

オクタン日本版編集部

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