グッドウッドで見た「伝説のドライバー」スターリング・モス卿の姿

遠慮なくエンジンを回し、コーナーで一気に減速していく。サー キットでモス卿が操るジャガーDタイプはル・マンを駆け抜けたとき変わらない走りを見せたのだっ た。

4月12日スターリング・モス卿が逝去した。冥福を祈ると共に、追悼の想いを込めてモス卿を撮影した写真掲載させていただく。

これらは、2014年のグッドウッドで撮影したものだ。杖をついて登場し、ジャガーDタイプに乗るときは支えられてやっとの思いでシートにおさまっていた。ところがサーキットを走り出す姿は、同じ人物が運転しているとは思えない走りだったのだ。


コースインしていく。モス卿の目の色が変わった瞬間だ。


2014年 GOODWOOD REVIVAL。1955年のルマン24時間レースで優勝を飾った774RWを駆るサー・スターリング・モス。

いささかの褐色もない走りはまさに"伝説のドライバー"の走りだった。その輝かしい走りを目の当たりにできた事を光栄に思えたのを今でも覚えている。安らかな眠りにつかれるよう、心よりお祈りしたい。

写真&文:櫻井朋成 Photography&words: Tomonari SAKURAI

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