NX ONE銀座の奥深い魅力│正規認定という大きなアドヴァンテージ

リシャール・ミルの正規認定を受けたプレミアムウォッチの取り扱いに加え、H.モーザーの国内唯一の直営店としての顔も持つ、NX ONE銀座。この1月から東京・銀座8丁目に移転し、路面店となったことで、これまで以上に注目を集めている。新たなウォッチの価値を創造する"プレミアムウォッチセレクトショップ"、NX ONE銀座の魅力を検証する。

卓越したクラフツマンシップに裏付けられたアイテムには、時代を越えてリスペクトされる価値が詰まっている。絵画や陶磁器などの美術・工芸品はもちろんだが、クラシックカーやスペシャルなタイムピースもこうしたカテゴリーに入るべきものだろう。

その価値を守り、次の世代へと受け継ごうとす
る取り組みを見せるブランドが、近年目立ってきた。クラシックカーの世界では、2006年にフェラーリがスタートさせたフェラーリ・クラシケをはじめ、本社が精査の上、オリジナル、ないしそれに準じたコンディションを維持している個体にお墨付きを与えるシステムが普及し、それが市場価値を高めることに繋がっている。一方、腕時計の世界では、リシャール・ミルの取り組みに注目が集まっている。
 
独創性の高い複雑機構や革新的なマテリアル
を妥協することなく投入し、"エクストリームな" 世界観を具現化してきたウォッチ・ブランド、リシャール・ミル。フェリペ・マッサをはじめとするF1ドライバーやマクラーレン オートモーティブとパートナーシップを締結するなど、モータースポーツとの親和性が高いことでも知られている。
 
そんなリシャール・ミルは、VIP顧客を対象に、
2012年から正規認定中古制度にも取り組んできた。リシャール・ミルのタイムピースの生産本数はごく限られており、入手を希望しても新作を目にすることさえままならないケースが少なくない。そこで、買い替えを希望するオーナーに対して、所有モデルの売却をサポートする一方、新たに購入したいVIP顧客に"プレオウンド"モデルを紹介するシステムの開発を進めてきたのだ。


(左)『RM 033 オートマティック エクストラフラット』 2011年に発表された、ケース厚6.3㎜の超薄型ラウンドモデル。プラチナ製マイクローターを採用し、厚さわずか2.6㎜を実現したオリジナルキャリバーを搭載。自動巻き、レッドゴールドケース、径45.7㎜。
 

買い替えを希望するオーナーにとっては、安心・
安全な取引が保証されるメリットも大きい。売却希望の際は、リシャール・ミルに於いて正規のメンテナンスが施された後(メンテナンスのコストは、従来のオーナーが負担)、基本的に委託という形でリセールの現場に並ぶ。手数料は15%であることも明示されており、透明性も高い。
 
購入希望者にとっては、なかなか入手の機会
が巡ってこないリシャール・ミルのモデルを、店頭で手に入れることができる満足感は大きい。また限定モデル、日本未発売モデルなど、希少性の高いタイムピースと出会える幸運も待っている。


店舗の奥には、落ち着いて商談できるVIPルームも用意されている。
 
リシャール・ミルにとっても、どのモデルがどこ
で誰に所有されているかを把握しつつ、VIP顧客との関係性を一層密にしていくことができる。もちろんリセール市場での極端な価格の上昇・下降を防ぎ、適正な価値を保全するメリットも大きい。
 


こうした正規認定を受けたプレミアムウォッチを
取り扱うリテールが『NX ONE 銀座』である。東京・銀座7丁目に店舗を構えていたが、今年1月4日から銀座8丁目の以前リシャール・ミル ブティック銀座があった場所に移転し、拡充が図られた。

文:まつあみ 靖 写真:佐藤亮太 Words:Yasushi MATSUAMI Images:Ryota SATO

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