007に登場するアストンマーティンに試乗!│あのボンドカー DB5のスタントカーは?

Aston Martin

人気映画シリーズ最新作の『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(『NO TIME TO DIE 』)』。劇中に登場するアストンマーティンの車両にシルバーストンで試乗する機会を得た。撮影裏話も交えながら、歴代アストンマーティンの魅力をひもといていこう。

現役を退き、ジャマイカで静かな毎日を送っていたジェームズ・ボンド。そこに現れたCIA出身の旧友フィリックス・ライターが助けを求めたことで、ボンドの平穏な日々は突如として終わりを告げる……。様々なイマジネーションがわき上がる前振りだが、4年振りとなるシリーズ最新作『007/No Time To Die』に関連して、アストンマーティンは映画制作にまつわるイベントをイギリス・シルバーストンで実施した。全世界から招かれた30人ほどのメディア関係者のひとりとして私も参加してきたので、その様子をご紹介しよう。
 
今回のイベントの目玉は、なんといってもアストンマーティンDB5の"スタントカー"に試乗できること。スタントカーとは我々に馴染みのない言葉だが、要は映画中のカーアクションを演じるために製作された車両のことだ。『No Time To Die』には最新のDBSスーパーレッジェーラを始め、1963年デビューのDB5、1972年デビューのV8といった3台のアストンマーティンが登場するが、このうちボンドカーとしてもっとも活躍するのがDB5。たとえば映画の予告編に登場する「ヘッドライトに仕込まれたマシンガンを乱射しながらその場でドリフトし、周囲の敵を一網打尽にするシーン」を演じているのもDB5。



ただし、いまやヴィンテージカー市場で1億円は下らないとされるホンモノのDB5をこんな乱暴でリスキーな撮影に用いることはできない。そこで、カーアクションを演じさせるためにDB5そっくりの"スタントカー"を製作したという次第である。興味深いのは、このDB5スタントカーを開発・製作したのがアストンマーティンの一部門でヒストリックカーのレストアなども請け負う"アストンマーティン・ワークス"であること。つまり、DB5スタントカーは本物のDB5ではないけれど、本物のアストンマーティンではあるのだ。

文:大谷達也 写真:アストンマーティン Words:Tatsuya OTANI Images:Aston Martin

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