大切にしていたのに・・40年間しまい込んでしまった理由とは?│50年間ワンオーナーのメルセデス・ベンツ

RM Sotheby's

2020年1月にアメリカで開催されたオークションにメルセデス・ベンツ 540K クーペが出品され、99万5000ドル(約1億646万5000円)で落札された。

540Kはドイツを代表するカーデザイナー フリードリッヒ・ガイガーの代表作のひとつで、1930年代の最高級車であった。生産期間は1936年~1939年で、すべて注文生産で高額であったため生産自体も少なかった。優雅で堂々としたボディには、スーパーチャージャー付きの5400cc 直列8気筒エンジンを搭載し、180hpを発揮した。富裕層であることや権利者であることの象徴にもなっていた。





そしてオークションに出品されたこの一台は1937年のもので、オークションに姿を現すまで50年間にもわたりプライベートオーナーによって所有されていた。シャシーやエンジン、すべてオリジナルを保持している。1950年にドイツのコーチビルダーであるヘブミュラーがカブリオレをクーペに改装している。すべての写真を見る



オーナーはこの車を大事に保管し、1980年に開催されたあるコンクールに出展させた。自信満々で、ベスト賞を獲得するのは愛車だと思っていたのだが、その結果は何の賞も獲得することができなかった。それからというもの40年近くガレージにしまい込んでしまったのだそう。表には出さなかったが、しっかりとメンテナンスしていたため80年以上経っても美しい姿を残しているのだ。今度こそは、しっかりと走らせてもらえることを願う。

オクタン日本版編集部

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