こんな車が?│市販化されたかもしれない「夢の車」がオークションに

RM Sotheby's

2019年11月、アブダビで開催されたオークションにて注目の一台ザガート ラプター コンセプトが出品された。ラプターは、ディアブロの次に限定生産するモデルの案として、ランボルギーニとザガートで共同デザインされたモデルである。ドアは蓋のようになっていて、ボディの上半分を開け閉めして乗り込むかたちになる。

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6リッター V12と四輪駆動はディアブロのものを流用したが、チューブラー・スペースフレームのシャシーとカーボンファイバー製ボディで、約300kgという大幅な軽量化に成功した。製造されたのはこれ1台のみで、1996年ジュネーヴ・モーターショーに展示されたワンオフモデルである。ザガートが導入した最新コンピューターを駆使し、完全デジタル化による設計と製造プロセスが初採用された。スケールモデルも作らずに実車化され、その製作期間はわずか4ヵ月だといわれている。



モデルチェンジに差し掛かろうとしているディアブロと、次期モデルであるカントが登場するまでのつなぎとして、ラプターを市販化することを考えていたといわれている。しかし、ラプターを発表して2年後にランボルギーニがVWに買収され、ラプターの市販化は夢となって終わった。





そして、1台しか存在しない、夢の車ともいえようラプターがオークションに出品されたことはファンの中で大きな注目のニュースとなったのだ。澄んだシーグリーンのボディに、インテリアにはアルカンターラが採用され立派なラグジュアリーカーだ。ショーカーでありながらも、サーキット走行も可能。ワンオフのコンセプトカーがプライベートオーナーの元へ渡ることもめったになく、貴重なチャンスだったということもあり、落札価格は108万6250ドル(約1億1622万円)が付けられた。

オクタン日本版編集部

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