見てみたい!1000馬力のモンスター級ロードカーが公道走行テストを開始

Aston martin

コスワースがF1で蓄積したノウハウ、素材、メソッドを惜しみなく注ぎ込まれたアストンマーティンのハイパーカー ヴァルキリー。新開発された自然吸気6.5リッター 65° V12エンジンを搭載し、公道走行可能でありながら1000馬力を発揮する。レブリミットはレースで戦えるほどの1万1100rpm、シャシーの一部として機能するエンジンの単体重量はわずか206kgというパフォーマンスを持つ。

フロアに直接貼り付けられたシートなども注目すべきポイントだが、ビレット(金属の塊)から削り出したクランクシャフトは芸術品だ。直径170mm、長さ775mmのスチール製の棒から加工され、最初に荒削りが実施された後、熱処理、機械加工、さらに熱処理がおこなわれ、ギヤの削り出し、最終の削り出し加工、さらに仕上げ処理が施される。1本のシャフトが完成するまでに、約6ヶ月もの歳月をかけてオリジナルの金属棒の80%が削り取られるのだ。



このように緻密な工程で出来あがったヴァルキリーが、いよいよ一般道でのテストをスタートした。他の車に紛れてイギリスのハイウェイを走るヴァルキリーは不思議な光景だ。やはり、ヴァルキリーはサーキットに似合う車なのだとも思える。

ヴァルキリーは、ロードカーが150台、レース仕様が25台製造される。それらはもちろん、公道走行も可能だ。近い未来、世界のどこかで、ヴァルキリーが横を走り抜けていくかもしれない。

オクタン日本版編集部

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