GTAの名が540馬力の日常車として蘇る!│アルファロメオ110周年記念 ジュリア GTA登場

FCA

6月24日、アルファロメオは創業110周年という、重要な節目の日を迎える。1世紀を超える歴史において、アルファロメオのエンジニアとデザイナーは、ブランドのDNAを常に忠実に守りながらも、絶えず革新を追い求めてきた。これを記念し、アルファロメオはそのルーツに立ち返る姿勢を表明し、ブランドの歴史においてもっとも象徴的なモデルに敬意を表するニューモデル ジュリアGTAを復活させた。

GTAとは「Gran Turismo Alleggerita」(Alleggeritaとはイタリア語で「軽量化」)の略語で、1965年のジュリア スプリント GTAに、その起源を遡ることができる。これはスプリント GTから派生したバージョンで、スポーツカーとしてデザインされ、同じ年に開催されたアムステルダム・モーターショーで発表されたモデルだ。ジュリア スプリント GTのボディは、GTAではアルミニウムに置き換えられた結果、ロードバージョンの950kgから大きく軽量化され745kgとなった。

この派生モデルは、ロードバージョンでは1.6ツインカムエンジンを搭載し、デュアルイグニッション方式を採用。当時としてはインパクトのある115hpを発生した。アルファロメオのオフィシャルレーシングチームであるアウトデルタは、この車をツーリングカテゴリー向けのベース車両に選定し、最高出力を170hpにまで引き上げた。レースでは、参戦後すぐに大きな成功を収めたのであった。

「Challenge Europeo Marche」では3連勝、国内選手権で数多くの栄冠を手にし、世界各地のレースイベントにおいては数百もの勝利に輝く。ジュリア スプリント GTAは、“A victory a day in your everyday car”(日常のクルマで1日1回勝利する)というキャッチフレーズどおりの戦績を収めたのだ。以来、GTAはアルファロメオのスポーティさを表現するアイコンとなり、人々はGTAという名前を聞くだけで、アルファロメオのスポーティな車を想起するようになった。

そしてこの度、アルファのエンスージアストにジュリア GTAを贈ることに。パフォーマンスとグランドツーリングの世界に深く根ざした、アルファ ロメオのルーツへと回帰するモデルである。



新型ジュリア GTAの開発にあたり、アルファロメオのエンジニアは空力性能とハンドリングの改良を目指したが、1965年のジュリア GTA同様、なによりも重視したのは軽量化だった。ダウンォース向上のため、アクティブ・エアロダイナミクスが徹底的に研究されている。採用されたソリューションには、ザウバーエンジニアリングからのシナジー効果やザウバー製エアロキットの採用など、F1の世界から直接フィードバックされたノウハウが含まれているのだ。

オクタン日本版編集部

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