ムッソリーニが所有していた車│ボロボロのボディに完璧なフルレストアを決行!

アルファロメオが生んだレーシングカーの中でも、特に希少な一台にコンクールレベルまでのフルレストアが施されると発表された。その一台とは、イタリアでファシスト党を結成し、独裁政治を行ったベニート・ムッソリーニが最初のオーナーだった1930年 アルファロメオ6C 1750だ。

シャシーナンバー 6C312898のこのレーシングカーは、1930年1月13日にムッソリーニのもとへデリバリーされた。購入金額は6万リラだったそう。ムッソリーニは1930年代にイタリアで開催されていたレースイベントに参加をしていたが政治活動を本格的に始め、車を手放した。それから数人のオーナーのもとへ渡り、1937年にはエストリアへと移った。



複数人のオーナーに所有される中で、公道仕様のためのフェンダーやヘッドライトなどは取り外されレース仕様となっている。現在の姿はホコリを被り、外装の傷みも大きい。オリジナルの姿とはかけ離れているが、徹底的なレストアで可能な限りオリジナルコンディションへと戻される。完成までにかかる時間は、数千時間だと予測されている。

イギリスを拠点にするレストアショップ ソーンリー・ケルハムが、ムッソリーニがステアリングを握っていた時代のコンディションを再現する。どのパーツが欠けているのかをリストアップしたところ、膨大な数となったそうだ。「これまでに挑戦してきたものの中でも、最も難しいレストアになるでしょう。しかし、このような車の歴史というは保存していかなければいけません」とソーンリー・ケルハムCEO サイモン・ソーンリーは話した。

完成のニュースを楽しみに待とう。

オクタン日本版編集部

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