チーズみたい!2020年で50周年を迎えるファンカー「ボンド・バグ」とは?

RM Sotheby's

2020年で50周年を迎える、"ボンド・バグ"という一風変わった車が存在する。そのオレンジ色で三角形の姿は、「イギリスのレスターチーズのよう」とも例えられている。

ボンド・バグは、1970年にイギリスのボンド・カーズが発売したもので後ろに二輪、前に一輪という配置の三輪車である。そのサイズは、全長2794mm、全幅1397mm、全高1270mmというコンパクトボディ。フロントに搭載していたエンジンは700cc 直4OHVで、ベーシックなタイプ(700E)だと29ps、上級タイプだ(700ES)と31psを発揮した。

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エアロダイナミクスに貢献するウェッジシェイプのボディデザインを手がけたのは、オーグル・スタジオに所属していたトム・カレンである。彼は何枚ものスケッチを描き、ひとつの大胆で未来的なデザインを完成させた。コンセプトは、若者向けの「ファンカー」だった。ボンド・カーズも若い人たちがドライブを楽しめるようにと売り出し、カラーもオリジナルで販売されていたのはタンジェリン・オレンジのみだった。



時には、2台をつなぎ合わせて"四輪車"として、モーターショーなどでも展示されることもあった。また、ダイキャストモデルも人気を博し、それで馴染みのある人も多いだろう。

小さく、おもちゃのようでありながらも価格は決して安くなかったこともあり、1973年で生産中止となった。しかし、70年代のカルチャーを受け継ぐ存在として、今もなお根強いファンを集め愛されている一台だ。

オクタン日本版編集部

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