ボルボ93年間の歴史で初めて世界販売台数70万台を達成│最も売れたモデルは?

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1927年に創業し、厳しいスウェーデンの気候にも対応し安全で丈夫な車を作るということをテーマとしてきたボルボ。今では当たり前の3点式シートベルトは、ボルボのニルス・ボーリンが1959年に発明したもので、これまで100万人を超える人々の命を救ったとされている。現在では世界中のほぼすべての車に使用されている有害な排出ガスを90%低減させたラムダ・センサーも、ボルボが初めて車に採用したものだ。

そうして世界中に安全を届けてきたボルボ・カーズの2019年度 世界販売台数が、6年連続で過去最高記録を更新し、93年前の創業以来初めて70万台を達成した。2019年の年間販売台数は70万5,452台(前年比9.8%増)となり、競合他社を上回る成長率を世界各地で堅調に維持した。2019年の販売記録更新の背景には、数々の受賞歴を誇るボルボ・カーズの製品ラインアップに対する高い需要があるだろう。各地で自動車市場が停滞する中で、SUVモデルを主力製品に据えることによって、中国、米国、ヨーロッパで引き続きシェアを伸ばすことを実現した。

電動化モデルも需要に支えられ、登録台数及び受注台数ともに伸ばした。PHEVの世界販売台数は2017年から倍増し、2018年を22.9%上回る4万5,933台を達成している。

「創業以来初の70万台を達成し、同時に全主要販売地域でのシェアを拡大したことは大変喜ばしいことです。今年からスタートする充電可能なモデルラインナップ『Recharge(リチャージ)』の展開でも、この好調な流れを維持していきます」と代表取締役社長兼CEOのホーカン・サムエルソンはコメント。

2019年は、2018年度の過去最高販売台数である642,253台を11月末の段階で上回るなど、主力製品の高い需要と販売実績が強調された1年でした。さらに12月には、前年同期を23.4%上回る過去最高の月間販売台数となる74,239台を記録しました。
 
中国では、15万4,961台を売上げ、アメリカでは2007年以来初の10万台越えとなる108,234台を達成。イギリスでも、1990年以来の高い販売台数を記録している他、オーストラリア、ベルギー、ブラジル、チェコ、ハンガリー、韓国、ポーランド、ポルトガルなどの各市場で、販売記録が更新されたのだ。

モデル別販売台数は、SUVの「XC 60」がトップで、次いで「XC40」、「XC90」となった。さらに中国やヨーロッパでは、90/60シリーズのセダンやエステートも販売台数拡大に貢献。

加えて、2020年は「Recharge」ラインナップの本格展開が世界的にスタートする。これにより、電気自動車またはプラグインハイブリッドパワートレインが搭載された充電可能な全てのボルボモデルに、「Recharge」という名称が与えられることになる。全車種へのプラグインモデルの導入は、自動車メーカーとしては史上初の取り組みである。



「Recharge」ラインナップは、充電可能な車種の販売台数を増やし、PHEV所有者による「Pureモード」の使用を促すために導入される。2020年はPHEVの販売台数を、全販売台数の20%まで伸ばすことを目標としているそうだ。

そして、間もなく販売開始となるボルボ初のEV「XC40 Recharge P8」にも世界中から注目が集まっていることだろう。

オクタン日本版編集部

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