ミハエル・シューマッハが操った伝説のマシンがオークションに│落札価格は?

RM Sotheby's

ミハエル・シューマッハは、今なお、F1の歴史に名を残す伝説のレーサーとして君臨している。ドイツ人初のF1ドライバーズチャンピオンを獲得しており、7度の優勝を果たしている。そして、シューマッハ本人がステアリングを握り操ったF1マシンであるフェラーリF2002がオークションに出品され、664万3750ドル(約7億3000万円)で落札された。

この1台で、シューマッハはフランス、オーストリア、サン マリノGPにおいて優勝しており、2002年のフランスGPではチャンピオンに輝いている。F2002はスクーデリア・フェラーリに大きな貢献を果たしたロリー・バーンがデザインしたマシンで、最も成功したF1マシンのひとつに挙げられる。その成績は、19のレースで15回の優勝、11度のポールポジション獲得、15回のファステストラップを果たしているというものだ。



今回出品された1台はシャシーナンバー219で、初めてサーキットを走行させたのはシューマッハのチームメイトであったルーベンス・バリチェロだ。スペイン・バルセロナのカタルーニャ・サーキットでのプレシーズンテストにおいて、4日間で265ラップを走行したという。



実践でデビューを果たしたのは、4月に開催されたサン マリノグランプリである。予選でシャシーナンバー219をドライブしたのは、ルーベンス・バリチェロで、シューマッハがドライブしたのはシャシーナンバー220であった。1位を獲得したのは、220だ。しかし、本選では219をシューマッハが操り、220にバリチェロが操った。そして、その結果は予選と同じくシューマッハがチャンピオンの座に輝く。



シーズン終了後は日本のコレクターの元に渡り、219,220の2台共に所有していた。2012年、チャリティーオークションに出品された後、アブダビでのオークションに再度登場した。今回の落札金についても、ミハエル・シューマッハの家族が運営している「Keep Fighting Foundation」に寄付される。

落札されたこのマシンは、サーキットイベントにも参加できるようにフィオラノにてエンジンやトランスミッションをリビルドした後、オーナーのもとへ手渡されるとのこと。

オクタン日本版編集部

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