プジョーがWEC 2022/2023シーズンの「ハイパーカー」クラスに参戦を表明

Peugeot

プジョースポーツがFIA世界耐久選手権の新たな最上位クラスである「ハイパーカー」クラスに2022/2023シーズンから参入することが、2019年11月13日にWEC公式サイトで発表された。

Automobile Club de l’Ouest(ACO)のピエール・フィロン代表が「今回の発表は2つの理由によりエキサイティングです。来シーズンのスタートから登場するハイパーカーカテゴリーの新しい競合メーカーの登場。そして、プジョーという耐久レースのトップブランドの復活。その両方を象徴しています」とコメントしたように、プジョーは耐久レースにおいて傑出した歴史を築いてきたブランドだ。

1938年にル・マン24時間耐久レースの2リッターカテゴリーを402ダールマで制したプジョーは、その後も多くの耐久レースでその名を馳せる。プジョー905は、ル・マン24時間耐久レースなどの名だたるレースで1990年に3回、1992年には5回優勝。1993年はル・マン24時間耐久レースにエントリーし、上位3位までをプジョーが独占するという快挙を成し遂げた。

908のディーゼルエンジン

2007年と2008年には908 HDi FAPがその力を発揮し、ル・マン24時間耐久レースで2位に入賞した。さらに908はル・マン24時間耐久レースで2009年に1-2フィニッシュを飾り、2011年には2位から5位までを独占する。アメリカン・ルマン・シリーズ(ALMS)のセブリング12時間耐久レースにおいても2010年にフランス車勢として初の優勝を勝ち取るなど、数々の記録を作っている。

2010年ALMSセブリング12時間耐久レース

今回の発表にあたり、WECのジェラール・ネヴーCEOは「これは、耐久レースに関わるすべての人にとって素晴らしいニュースです。プジョーがアストンマーティンとトヨタと共に新しいハイパーカーのカテゴリーに登場したことは、より多くのメーカーがトップレベルの耐久レースへ参入することを促すでしょう」とコメントし、プジョーの参戦を歓迎している。詳細については2020年に明らかにするとしているが、果たしてどんなマシンでル・マンに臨むのか、名門チームの参入がいまから楽しみだ。

オクタン日本版編集部

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