ロールス・ロイス 「ブラック・バッジ・ファミリー」が完成

Rolls royce

ロールス・ロイス カリナン ブラック・バッジの登場により、「ブラック・バッジ・ファミリー」が完成した。

「ブラック・バッジはロールス・ロイスのお客様の中でもきわめて個性的な方々のご要望にお応えするもので、リスクを冒し、常識を打ち破って、独自の成功を手に入れようとするお客様を想定しています。実際、2016 年にブラック・バッジを発売するまでは、この反逆者たち、つまりアートのセンスがきわめて大胆であり、しかも反骨を貫く人々を満足させるものを作ろうとすると、社内の議論は大きく割れたものでした。

しかし、ロールス・ロイスのデザイナーやエンジニア、熟練の職人たちがロールス・ロイスの黒い分身を作る仕事にいったん取り掛かると、それが世界で賞賛され、由緒正しいロールス・ロイス・ブランドの車としてふさわしいばかりか、スーパーラグジュアリー・マーケットに一石を投じる作品となったのです。そして、この精神を追求する中で今回、ブラック・バッジにロールス・ロイスがこれまでに与えた最も大胆かつ最もダークな表現が生まれました。それが、『ザ・キング・オブ・ザ・ナイト』、ブラック・バッジ・カリナンです」と、ロールス・ロイス・モーター・カーズ CEO トルステン・ミュラー・エトヴェシュはコメント。

ペイントについては「レディメイド」の4万4,000色の中から選択、あるいはユーザーお好みの色をビスポーク特注することも可能。ウェストサセックス州グッドウッドのロールス・ロイス本社工場にて、ペイントとラッカーを何層にも丁寧に塗り重ねた上で手作業により10回研磨を行う工程は、ソリッドカラーの表面仕上げとしては最も手の込んだ処理となっている。ブラック・バッジ・カリナンのボディカラーの深みと明度は、コントラストをなすコーチラインに対して格好の「キャンバス」となり、この手描きのラインをくっきりと浮かび上がらせる。

フロントにはブラック・バッジ特有のデザインがあしらわれている。スピリット・オブ・エクスタシーにはロールス・ロイスの長い歴史を通じてさまざまな形があったが、今回はハイグロス・ブラック・クロームで仕上げられている。また、今回初めてこの仕上げを台座プレートにまで使用し、最もダークななブラック・バッジに仕上げた。

この変更はブラック・バッジを表す他の部分にも適用されている。フロント、サイド、リアの「ダブル R」バッジは配色を反対にして文字をシルバー、地をブラックとした。また、フロントグリルまわりやサイドフレーム・フィニッシャー、ブート・ハンドル、ブート・トリム、下部エアインレット・フィニッシャー、エキゾースト・パイプなどはダーク・クロームとしている。垂直なグリル・バーはブラックに見えるが、これまで同様ポリッシュ仕上げとなっており、これが周囲のブラックの面を映し出すことで、カリナンのダイナミックな性格を暗示するスリリングな動きを加えている。

これら全体の効果によってエクステリアの線や面が芸術的に簡素化・大型化され、カリナンの圧倒的なプロポーションや堂々たるたたずまいを強調するものに。この効果を劇的に高めるのが、まったく新しい22インチ鍛造アロイ・ホイール。ブラック・バッジ・カリナン専用品となっている。

「ブラック・バッジ」ハウス・スタイルによりデザインされたギアのような形が、このモデルの余裕あるパワーを強調するとともに、無限に生み出されるレムニスケートを想起させる。また、そのグロスブラック・ポリッシュ仕上げデザインのおかげで目を惹くのが、ロールス・ロイスが今回初めて採用したカラード・ブレーキ・キャリパー。このハイグロスのレッド・ペイントは特別に開発されたもので、性能が強化されたブレーキ・システムが発生する高温に耐えるとともに、ロールス・ロイスにふさわしく完璧になめらかな仕上げを実現している。

さらに、スピリット・オブ・エクスタシーやパンテオン・グリル、「ダブル R」のモノグラムといったロールス・ロイスの伝統的造形に加えて、スターライト・ヘッドライナーが採用されている。ブラック・バッジ・カリナンのキャビンは、このヘッドライナーの採用によって豪華なレザーシートにかすかな光があたることになり、室内の雰囲気が高められている。具体的には、1,344個もの光ファイバーライト を入れて手織りした上質なブラック・レザーを使用することで、夜空を忠実に再現するとともに、前席頭上を中心に8個のきらめく白い流れ星がランダムに流れるのだ。

ブラック・バッジ・カリナンは、ロールス・ロイスのビスポーク基本思想にしたがい、無限に近い室内カラーパレットによるカスタマイズが可能となっている。ブラック・バッジのユーザーは、室内スペースをコントラスト鮮やかな大胆な配色を見せるステージとして使うが、ロールス・ロイスの「カラー・アンド・トリム」デザイン担当者はこれを考慮して、強烈な新しいレザーカラーの「フォージ・イエロー」をカリナン向けに考案し、ロールス・ロイスの見事なコレクションに加えた。

この新色も他のすべてのレザーカラーと同じく、ビューイング・スイート用に選択したり、ユーザーの厳密な仕様に沿う特注品のビスポーク・レクリエーション・モジュールのデザインに取り入れることもできる。

オクタン日本版編集部

無料メールマガジン登録   人気の記事や編集部おすすめ記事を配信         
登録することで、会員規約に同意したものとみなされます。

RECOMMENDEDおすすめの記事