「退屈な未来はいらない」プジョーが掲げるコンセプトを体感│新型モデルの発表も

octane Japan

プジョー・シトロエン・ジャポンはプジョーブランドの体感イベント「プジョーショー2019 -UNBORING THE FUTURE-(アンボーリング・ザ・フューチャー)」を2019年10月19日~26日に東京港区六本木ヒルズにて開催。

それに先掛けて新型プジョー「208」とそのEV仕様である「e-208」、そしてマルチパーパスヴィークル「リフター」の特別仕様車「Debut Edition」を発表するプレスカンファレンスを行った。会場は大屋根プラザという屋外スペース。ヒルズの中心的なプロムナードで、風通しの良いとても心地良い場所である。

「アンボーリング・ザ・フューチャー」とは「退屈な未来はいらない」という意味。これはプジョーの新たなブランドメッセージであり、「プジョーショー2019」ではそのメッセージに則って、単に新しい技術やデザインのみを追求することなく、感動あふれるクルマ創りを継続することを発信する。



新しい208は2019年3月にジュネーブショーで初公開されてから話題を集めているが、従来型に比してワイドに、そして少し長く低くなりスポーティさが増している。プジョーのトレンドである小径ステアリングと、その上からメーターパネルを見る「i-Cockpit」はさらに進化を図り、情報を立体表示させる「3D i-Cockpit」となっているのも特徴。フロントヘッドライトは爪痕を模した躍動的なものだ。また完全な電気自動車であるe-208は1度の充電で最長340km(WLTPモード値)走行可能な50kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載。これら208およびe-208と同じは2020年の第3四半期に日本導入を予定している。



リフターはSUVらしい走行性能とミニバン並みに広いユーティリティスペースを兼ね備える。欧州ではカーゴスペースの大きな商用車をベースにしたSUVで定評があるが、このリフターのクオリティは、もはや完全な乗用車レベル。6:4分割可倒式リアシートはフルフラットにもなるし、リアシートを倒せば1880mmまでの長尺も搭載可能。最大積載容量は2126L、5名乗車時でもトノカバー下だけで597Lの容積が確保されている。



1.5リッターBlue HDiディーゼルエンジンに8段ATが組み合わされ、さらにマルチパノラミックルーフ、アドバンスド・グリップコントロール、アクティブクルーズコントロールなど安全および快適装備がすべて標準装備されて、価格は336万円。購入にはオフィシャルサイトでオンライン予約が必要。明確なライバル車が存在するユニークなカテゴリーだけに、リフターの人気度合いには注目だ。

カンファレンスではプジョー・シトロエン・ジャポンのクリストフ・プレヴォ社長が「自動車業界はますます環境への配慮が求められているが、PSAグループではCMPおよびEMP2という2つのプラットフォームを用いて、ハイブリッドを含む様々な電動パワートレインの選択肢もユーザーに提供していく」と説明。また新たにマーケティング部長に就任したトマ・ビルコ氏は流ちょうな日本語で「車は自由、車は情熱、車は冒険、車はドドライビングプレジャー」であることを強調した。


左:クリストフ・プレヴォ社長  右:トマ・ビルコ部長

また日本市場におけるプジョーの成長が目覚ましく、2015年に約5800台だった販売台数は、本年2019年には1万台を超える見通しであると語った。

「プジョーショー2019」の会場ではフラグシップサルーンの「508」ほか現行SUVなども展示される。さらに開催期間中は「508 SW Allure」「3008 GT Line」「308 SW TECHPACK EDITION」を会場周辺で試乗することも可能となっている。試乗申し込みは当日会場にての受け付け。11~18時の時間帯にて約30分の試乗体験となる。トークショーなどを行うプジョーのコラボレーションカフェも併設されるので、新たなブランドの魅力を発見できるかもしれない。

オクタン日本版編集部

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