妥協なきモノづくりへの精神│セイコークロノグラフ ヒストリカルコレクション

セイコー プロスペックスと日本の美意識を体現するウォッチセイコー プレザージュから、セイコークロノグラフの歴史を代表する2つモデルのアニバーサリーを祝し、2機種の数量限定モデルを2019年12月7日(土)に全国および、海外市場において発売する。

本作のデザインモチーフには、キャリバー6139に30分と12時間の積算計を加えたキャリバー6138搭載モデルの中でも特に人気の高い、シルバーとブラックのコントラストが際だつ、通称「パンダ」と呼ばれるデザインを採用した。ダイヤル全体はオリジナルモデルと同様に、縦方向にヘアライン仕上げが施されており、その上を鮮やかなオレンジ色の先端部分が印象的なクロノグラフ針が時を刻む。

1969年に開発されたキャリバー6139は、世界最初期の自動巻クロノグラフの1つであり、セイコーの歴史においても重要なモデルである。現在では垂直クラッチとコラムホイールが高級クロノグラフに搭載されていることは珍しくないが、1969年当時、耐衝撃性に優れ、正確で軽快な操作感を両立するムーブメントが開発されたことは、腕時計史において革新的な出来事であった。



その後、30分と12時間の積算計を加えたキャリバー6138も開発され、現在まで続くセイコー自動巻クロノグラフの礎となる。セイコーはダイバーズウオッチやクオーツウオッチをはじめ、様々な分野で世界をリードしてきたことは広く知られていますが、実はクロノグラフのパイオニアでもあることはあまり知られていない。 セイコークロノグラフの歴史は、1964年に開発された手巻ワンプッシュクロノグラフである「クラウン クロノグラフ」からはじまった。ワンプッシュクロノグラフではあるものの、ストップウオッチの確実な制御を可能とする「コラムホイール」を採用するなど、現代のセイコークロノグラフにも通ずるモデルである。  

クラウン クロノグラフの次に開発に取り掛かったのが、セイコー初となる本格クロノグラフ「61スピードタイマー」。完全新設計のキャリバー6139は、クラウン クロノグラフに搭載されたコラムホイールに加え、ストップウオッチの動力伝達方式に「垂直クラッチ」を採用した世界初の自動巻クロノグラフであり、随所に感じさせる妥協なきモノづくりへの精神は現在にまで受け継がれている。

1964年、セイコーは国産初となるクロノグラフ「クラウン クロノグラフ」を発売した。2時位置にあるボタン1つでスタート、ストップ、リセットを制御するシンプルなワンプッシュ機能を持つモデルであったが、後に開発されるキャリバー6139およびその後継モデルと同様に、ストップウオッチの確実な制御を可能にするコラムホイールを備えることで、高い操作精度を有していた。



シースルーバックの裏ぶたから覗くムーブメントには、2014年に開発されたセイコー最新のメカニカルクロノグラフムーブメント、キャリバー8R48を採用。ストップウオッチの作動方式には、キャリバー6139より受け継ぐ、スタート・ストップ時の針飛びを少なくするとともに、耐衝撃性にも優れる垂直クラッチ方式を搭載している。また、確実な操作感覚と動作を可能にするために、クラウン クロノグラフにも用いられたコラムホイールを採用している。

<セイコー プロスペックス>セイコー自動巻クロノグラフ 50周年記念限定モデル
世界1000本限定、2019年12月7日発売予定、38万円(税抜)

<セイコー プレザージュ>セイコークロノグラフ 55周年記念限定モデル 世界1000本限定、2019年12月7日発売予定、35万円(税抜)

オクタン日本版編集部

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