港街・横浜をイメージしたビスポークモデル、ベイサイド・ドーン・エアロ・カウリングがロールス・ロイス・モーター・カーズ横浜から発表された。
購入者が特別な1台の製作をロールス・ロイスに依頼するのがビスポーク。無限とも言えるカスタマイズから、ビスポーク・チームと購入者が共同作業で作り上げていく。詳細な図面や設計図、熟練の作業員の技によって購入者のイメージが具現化されるのだ。最上級ブランドのロールス・ロイスにおいても特別な、世界に1台のモデルとなる。
今回の1台は、海へのオマージュを込めて、ラグジュアリーなヨットやスピードボートにインスパイアされた仕立てに。ヨットのデザイン経験をもつ、グッドウッドの本社で活躍するビスポーク・デザイナーが手掛けたという。ちなみに、1937年にイギリス人のマルコム・キャンベル卿が、ロールス・ロイス製エンジンを搭載したレース用ボートで約203.29km/hという記録を打ち立てるなど、同ブランドはボートとの縁も深い。価格はベース比+1407.8万円となる5297.8万円とされた。
エアロ・カウリングは前席への風の巻き込みを軽減し、より快適なオープンドライブを楽しめる。
トリムやエアロ・カウリングには、直径0.014mmの航空機用アルミ糸を織り込んだカーボンが用いられている。
エクステリアは水を切って進むような流線形にすべく、リアシートを覆うエアロ・カウリング(トノカバー)を装着。4シーターから2シーターのロードスターへと変貌を遂げた。エアロ・カウリングは手作業で製作、最新スピードボートと同様のカーボンとアルミが用いられた。また簡単に脱着できるので、4シーターオープンとしても楽しめる。
ステアリングもアークティック・ホワイトとネイビー・ブルーの2トーン仕立てに。
チーク材はヘンリー・ロイスの別荘があったカナデル(フランス南部の海岸)にちなんで名付けられたカナデル・パネルが用いられた。
青い海と白い帆をイメージした内外装カラーに、ヨットのデッキをイメージさせるチーク材トリムを採用。さらにカーボンを取り入れることで、ビスポークモデルらしい特別感を際立たせた。インテリアは細部までホワイトとネイビー・ブルーで仕上げられ、ブレードロープを思わせる組み紐状のビーズなどや海事記号を用いたトレッドプレートなどで飾られている。
カーペットやマット、ドア・ポケットなどの細部までコンセプトを反映させたインテリア。
アークティック・ホワイトのシートにはブレードロープを思わせるビーズが。
トレッドプレートには海事の記号を用いて「DAWN」と綴られている。
左右フェンダーに内蔵される傘も、今回のテーマに合わせた仕様に。
この車を仕立てたビスポーク・チームと、グッドウッドでの1枚。(Photography:Rolls-Royce Motor Cars Yokohama)
6591ccのV12ツインターボを搭載。570ps/820Nmを発生し、0-100km/h加速は5秒となる。
ショルダーラインにはアクセントとして、ネイビー・ブルーのコーチラインが。
アンダルシア・ホワイトのボディに、ミッドナイト・サファイア・ブルーのボンネットやソフトトップを採用する。
ボンネットの“スピリット・オブ・エクスタシー”は収納も可能。
オクタン日本版編集部
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