世界中から1万台のシトロエンがフランスに!│100周年記念イベントを現地レポート

Photography: Tomonari SAKURAI




「同乗したい車両を選んでください」そう言われて見回すとトラクシオン・アヴァン、2CV、DSやSMなどからXMやBXなど新しめの車両から選べる。写真撮影を考えカブリオレにするか?それとも自分の好きな車にするか?

結局迷ってる自分に眼差しを送ってきたAMIに載ることにした。このAMI 6 Breakは2ドア、2シーターの250台しか造られなかったモデルだ。会場からテストコースまでしばらく未舗装路を走る。やがてその12kmに及ぶ外壁沿いを走る。途中展示された古びたバイク。モトグッチV7に2CVのエンジンを載せた南フランスで造られたスペシャルモデルだ。”ようこそサーキットへ”の看板からいよいよテストコースの走行だ。




パーヴェ(石畳)をジグザグで走行したり。コースはフランス国内で考え得る状況が再現されている。どの道を走ってもAMI6は快適そのもので走り抜ける。

テストコースだけあって車線が書かれてあったり、標識があり知らなければ普通の公道と変わらない。緩やかなカーブを回った後にS字やヘアピンが現れる。片側がパリに良くある石畳が現れたり、その石畳もフラットでは無くかまぼこのように盛り上がっている道路がある。そこをジグザグに走ったりとシトロエンのサスはフランスの道路に合わせた味付けというのが、ここから来ているのだと実感する。アミ6もでこぼこを抑えて”ゆったり”という言葉が似合う走りを見せる。いつの間にか楽しくて笑みを浮かべる私をドライバーが気づいて笑ってみていた。


テストコース走行用に用意された車両たち。

走行した距離は全体の半分ほど。それでも貴重な体験が出来た。コースに向かう林の中にはハーフトラックのP17が迎えてくれた。テストコースを終えてそのコースを見せられたことを、異常なほどに満足して喜ぶシトロエンスタッフが印象的だった。


早速シトロエンの歴史的な体験をお送りさせて頂いた。引き続き、次回は会場からレポートする。





文:櫻井朋成 Words: Tomonari SAKURAI

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