製造コストが恐ろしく高かった1950年代の先進的なフランス車とは?

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フランスの珍品は『Octane 』編集部でも人気が高い。オチキス・グレゴワールはその代表格だ。1951~54 年にわずか247台しか造られなかった素晴らしく先進的な車だが、製造コストが恐ろしく高かった。そのため商業的に失敗し、小規模ながらも興味深いメーカーの消滅につながった。
 
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設計者は、それまでアミルカーやパナールにも携わったジャン- アルベール・グレゴワールだ。前輪駆動レイアウトや、水冷の2.2リッター水平対向4 気筒エンジン、独立式サスペンション、アルミニウム構造など、様々な先進的技術が盛り込まれていた。スーサイドドアもデザイン的にポイントが高い。


 
写真の車は初期のヒストリーが明らかではないが、1972~1996 年にフランスの生物学者が所有したあと、しばらくベルギーのアールターズ自動車博物館が所蔵していた。今回の出品者は2015年に購入。オドメーターは4万7000kmを指しており、驚くほどオリジナルコンディションだ。グレゴワールは現存70台以下、走行可能なものはおそらく20台以下と考えられている。
 


最近、フルード類の交換とブレーキのオーバーホールを行い、新しい排気管とリビルドしたキャブレター、ミシュランタイヤを得た。この2年で2000 km ほど走行しているというから、コンディションも万全だろう。推定落札価格は1万8000~2万2000ポンド。希少性とコストパフォーマンスで同時代のトラクシオン・アヴァンを上回る1台だ。

編集翻訳:伊東和彦(Mobi-curators Labo. ) Transcreation:Kazuhiko ITO (Mobi-curators Labo.) 原文翻訳:木下 恵 Translation:Megumi KINOSHITA

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