中国を1400km巡るクラシックカーラリーにイギリスから参加してみたら・・・

FIVA

中国でラリーをするのは、一味違う。クラシックカー・チャレンジ・チャイナはFIVAがサポートしているものだが、ルールはかなりゆるい。友達同士で車を交換したり、1人でゴールしなければいけない人が複数選ばれたりするのだ。Octaneはイギリスから中国に飛び、参加してみた。

中国ならではの風景

北京をスタートして上海まで、約1400kmの道のりを7日間で巡る。参加車を見てみると、1931年のロールスロイス ファントムやパッカード、ジャガー E-type、ラリーに向いているBMW 2002 ターボなどから、フォルクスワーゲンのバンもいたりするのだ。しかも、このバンが3位フィニッシュを獲得したりもしているからおもしろい。青州市や南京市などを通過していくが、各地でスポンサーと現地の人々によるセレモニーイベントが行われる。中国では、クラシックカーはまだ珍しいようでひと目見るためだけにかなり多くの人が集まってくる。



高速を走るのがメインなのだが、普通の道にしてみてもコンディションが悪いものが多い。道中には、危ない運転のスクーターや飛び出してくる犬、荷を積みすぎのトラックなどのトラップがたくさんのトラップが構えているのだ。また、中国で運転するとなると国際免許証が通用しないため、外国籍の人々はみな運転免許試験を受けなければならない。





3日間を終えると、無錫市で一日休みがある。上海まで100kmをダッシュで走り抜ける前の準備タイムだ。42人参加して、ゴール出来たのは35人。上海オートミュージアムが所有している1976年 BMW 2002が一位、続いて三河オートミュージアムのランチア・デルタ インテグラーレ 16Vがゴール。

このイベントでは残念なことが多かった。予定されていたはずのレーストラック走行は無く、勝手に友人をホテルに招いたりする人もいた。風景の変わらない単調な道や、テキトーなレギュラリティに対して文句を言う人々も多かった。とは言っても、中国が悪いところというわけではない。しっかりと決まりごとが守られれば、良いイベントになるに違いないだろう。

オクタン日本版編集部

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