ル・マンとフェラーリの歴史│9度制覇の末に味わう敗北

octane UK

フェラーリは1949年から1965年までに9回ル・マンを制した。その後はフォード、そしてポルシェに株を奪われてしまったが…。

1954 間一髪での勝利
フェラーリ3台とジャガーDタイプ3台の戦いとなるが、完走したのはいずれも1台だけだった。雨の中、375 プラスを駆るホセ・フロイラン・ゴンザレス/モーリス・トランティニャン組が、ハミルトン/ロルト組のジャガーをわずか3分差で倒した。

1958 テスタロッサが真っ赤に染める
この年も大半がウェットのレースとなったが、今回はフェラーリが悠々と勝利した。フィル・ヒル(写真中)/オリヴィエ・ジャンドビアン組の250 テスタロッサは、ホワイトヘッド兄弟のアストンマーティンDB3Sに12周の大差をつけた。ただし、完走したフェラーリは1台のみだった。

1960 スクーデリアの圧勝
上位7台のうち6台をフェラーリが独占。唯一3位にクラーク/サルヴァドーリ組のアストンマーティンDBR1 が割り込んだ。優勝はポール・フレール/オリヴィエ・ジャンドビアン組の250 TR。2位も仕様の異なる250 TR で、アンドレ・ピレット/リカルド・ロドリゲス組が4周差でフィニッシュした。

1962 ジャンドビアンが3連覇を達成
1961 年もTR でフィル・ヒル/ジャンドビアン組が勝利。同じコンビは、翌1962年も今度は330 TRIで制した。その後30周目にリタイアした。



1965 フェラーリがフォードを退ける
フォードGT40は7リッターに拡大して2度目のル・マンに挑んだ。そのプレッシャーを受け、ワークスのフェラーリはすべてリタイア。それはフォードも同様で、優勝したのはNART のマステン・グレゴリー/ヨッヘン・リント組の250 LMだった。



1966 ついにフォードに敗れる
とうとうマラネロの支配が幕を閉じた。新型の330 P3は、パワフルなGT40軍団の前にすべてリタイア。フェラーリで完走したのは2台の275 GTBだけだった。

編集翻訳:伊東 和彦(Mobi-curators Labo.) Transcreation: Kazuhiko ITO (Mobi-curators Labo.) 原文翻訳:木下 恵 Translation: Megumi KINOSHITA

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