デル太とわたし④│箸休めにデルタを語る回 & デル太に新しくステッカーを

オクタン日本版編集部

こんにちは。デル太の飼い主の登場。前回は、卒業式へデル太で行ったことなどをつらつらと。今回はデル太(デルタ)に関するアレコレをご紹介しようと思う。

今更ながら、これまで、ランチア・デルタという車について説明をしていなかったことに気付いた。これを読んでいるみなさんは、ランチアと聞いたら何を思いつくであろうか。レースが好きな人であれば、やはり"WRCチャンピオンのランチア"、"デルタと言ったらインテグラーレ"、"ランチアと言ったらストラトス"などなど...といったことを思いつくのであろうか。もともとは、フォルクスワーゲン・ゴルフに対抗するためのハッチバックファミリーカーとして販売されたデルタ。インテリアには、人工スエードのアルカンターラを採用して、高級車路線であることをアピール。どうでもいいけれど、私はアルカンターラが大好き!

ストラトスが無敵のマシンとして活躍していたが、ラリーカーとしてのデルタの伝説は、1985年、WRCがグループB規定で開催されていた時代に、プジョー205ターボ16やアウディ・クワトロスポーツに対抗するため、デルタS4をRACラリーへ投入したところからはじまる。アバルトチームが開発したS4は1000kgにも満たない車重(890kg)で600馬力を発揮すると言われていた。S4はベースのデルタに似たスタイリングを持っているが、エンジンなどにはデルタの要素はない。



ランチア S4 © McKlein Image Database

ツインチャージャー 直4DOHCエンジンをミッドシップで縦置きに搭載したこのモンスターマシンS4は、数々のラリーへ挑むドライバーたちにとっても、操るのが極めて難しかったそうだが、WRCで最年少優勝記録を保持したヘンリ・トイヴォネンは、S4と素晴らしい相性の良さを見せ、デビュー戦であるRACラリー、1986年 ラリー・モンテカルロで優勝を獲得している。しかし、同年のツール・ド・コルスで猛スピードでS4を走らせていたヘンリ・トイヴォネンが崖から転落し、大炎上事故となる。トイヴォネンは29歳という若さでこの世を去ることとなったのだ。この事故の影響を受けて、グループBは廃止され、下位クラスのグループAでWRCは開催されることになる。


ヘンリ・トイヴォネンかっこいい.... 乙女心が発動してしまう。 © McKlein Image Database

それに合わせてランチアが急いで(?)開発したのが、デル太のモデルである4WD。様々なタイプのエンジン、駆動方式の車が1987年代のWRCには参戦していたわけだが、ランチアは2リッター ターボエンジンにフルタイム4WDのマシンが最強だ!!としたというわけで...。この4WDを進化させたのが、1988年に登場したデルタ・インテグラーレ。ランチアはデルタ4WDとインテグラーレで通算46勝を獲得したという伝説を残す!その後は、1989年の16バルブにした16Vモデル、1992年のエボリューションモデルであるエボルツィオーネ.....(ちょっと省略)と続いていく。とりあえず今回のデルタアレコレはこんなところで。

近年、インテグラーレが世界的にやたらと高騰している。4WDは玉が少なく相場があまり定まらないというのもあると思うが、まだそこまで高くはない。(パーツの無さとかを考えると高いのかな...)インテグラーレもカッコいいはカッコいいのだが、個人的にインテグラーレはちょっと見た目がゴリゴリしすぎて、ストンとしたナローの4WDのほうがかわいらしくて魅力的に見える。ちなみに、S4は大好物!直線的で美しいデザインがたまらない。ノーズの平たさがマセラティ・ギブリを彷彿とさせる。(ギブリも大好物!)ストラダーレタイプはオークションにちょくちょく登場しているが、5000万円越えで落札されている。


ランチア S4 ストラダーレ

近所に真っ赤なインテグラーレがいることは認識していたのだが、すれ違ったことはなかった。しかし、先日のある晴れた日に「すれ違ったりしないかな~!」なんて言いながら走っていたら本当にすれ違って、お互いに「エッッッ!」という感じに。またすれ違ったら追いかけてみようかな...。

デル太の話をすると、最近新しくステッカーを貼ってみた。ランチアのエレファンティーノ。1953年に採用された幸運の証である。初期は青が基本であったそうだが、途中から情熱を表す真っ赤なエレファンティーノになったらしい。


私の席から見たらこんな感じ。

デル太を買ってから、エレファンティーノのステッカーを携帯やパソコンにペタペタしていたり、キーホルダーを付けていたり、とエレファンティーノバカのようにはなっている。エレファンティーノのぬいぐるみが欲しくて仕方ないのだが、なかなか見つからなく... 持っていて譲っても良いよという方がいたら、ぜひとも....


話しは変わるが、先日初めて自分の手でデル太に栄養補給をした。謎の満足感を覚えたものだ。ちなみに、ささっている鍵の合鍵を作りたいのだが、断られ続けられている...。



工場に連れて行ってみたりも。ラジエーターの冷却水が汚いのがずっと気になっている。原因を突き詰めるため一度入れ替えるにしても、細かいところもすべて見てもらうときのほうが効率が良い気がしてとりあえずはエアコンガスだけ補充してもらった。2本入れてもらってエアコンは超快調。けれど、かかったお金は、てんてんてんまる...



エンジンのオーバーホールもそのうちしたいのだが、方向性としてどのように整備していくか決めなければならない。いやはや、一体どれだけのマネーが必要となるのか!真相はいかに!?コツコツとデル太貯金をしていくしかない。デル太専用の口座作ろうかなあ...。


ここ最近はなかなかデル太と過ごす時間が無くてすねてしまっているかもしれない。すねてもいいけど壊れないでね、デル太くん..... 


全く関係ないが、昨年イギリスで参加したオクタンツアーの時にゲットしたステッカーを貼った。

次回のテーマは何にしましょう。書きたいことは色々ありますが。デル太の見たいところとか、ご質問等々あればお待ちしております。

オクタン日本版編集部

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