スーパーカーの代名詞「ガルウィング」ドアの名車12選

ガルウィング・ギャラリー



ランボルギーニ・マルツァル
1967年のジュネーヴ・ショーでベルトーネが発表したマルツァルは衝撃的だった。そのドアを開けた姿はカモメというよりペンギンに近いかもしれない。ヒンジがルーフ中央ではなく端に付いているからだ。だが、マルツァルはショーカーとして忘れられない印象を残した。非常に大きな4シーターで、ガラス張りの車体側面が跳ね上がり、前席と後席に乗り込める。その後、ランボルギーニ・エスパーダへと姿を変えたが、最も特徴的なドアだけは引き継がれなかった。




オートザムAZ-1
日本独自の軽自動車(Kei)のスポーツカーといえば、スズキ・カプチーノやホンダ・ビートが思い浮かぶが、中でも特に希少なのが生産台数5000弱のAZ-1だ。大半はマツダ・オートザムブランドだが、1割はスズキ・キャラとして販売された。超小型の2シーターで、657ccのエンジンをミドに搭載。ガルウィングの開口部をチューブラースチール構造で支え、それをFRP製パネルで覆っていた。開発はほとんどがイギリスで行われたが、タイミングが最悪だった。バブル崩壊後の1992年に発売され、わずか2年で生産を終えた。



ストレイカー最高司令官の車
特撮テレビドラマの制作者として知られるジェリー・アンダーソンは、1970年のSFドラマ『謎の円盤UFO』で、舞台となる1980年の車にガルウィングドアを採用した。未来的でドラマチックなガルウィングは、地球を守る秘密組織シャドーを率いるストレイカー最高司令官の車にぴったりだったからだ。フォード・ゼファーをベースに造られた撮影用モデルは見事な出来栄えで、ガルウィングドアはボタンひとつで開くように見えたが、実は裏方が持ち上げていた。




編集翻訳:伊東和彦(Mobi-curators Labo.) Transcreation:Kazuhiko ITO (Mobi-curators Labo.) 原文翻訳:木下恵 Translation:Megumi KINOSHITA Words:Giles Chapman

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