スーパーカーの代名詞「ガルウィング」ドアの名車12選

ガルウィング・ギャラリー



ブリックリン
マルコム・ブリックリンは、スバル・オブ・アメリカを始めとする数々の自動車関連事業を立ち上げた人物だ。ただ、この高級クーペ、ブリックリンSV-1を製造するベンチャーは、1974〜75年にわずか3000台足らずを生産したところで、カナダのニューブランズウィック州からの補助金を食い尽くしてしまった。その数年後には、デロリアンDMC-12も同様の末路をたどる。ブリックリンのガルウィングドアには、今に至るまで市販車で唯一の特徴がある。ボタンを押すと電動で開くのだ。その後、ブリックリンは低価格だけが取り柄のユーゴ45を輸入する事業を始め、こちら好調だった。



パガーニ・ウアイラ
ウアイラのボディには可動式のエアロパーツが満載されているので、ガルウィングドアでさえありふれたものに見える。とはいえ、世界最高級のホテルやマリーナ、サーキットなどに乗り込んだ際には、このドアを開けて降り立つだけで、一目置かれる存在になれるのだろう。大きなドアがシルレベルから開くこと自体が、カーボン・チタンからなるモノコック構造の驚くべき強度を証明している。64年前の300SL誕生以来、スポーツレーシングカーがいかに飛躍的な進歩を遂げたかを物語るものだ。



メルセデス・ベンツSLS AMG

メルセデスAMGが手がけた300SLの21世紀バージョンには、当然ながらガルウィングドアがデザインの目玉として採用されている。しかし、その機能についてはあらためて徹底的な検討がなされた。たとえば、完全な手動式開閉としたのは、電動にするとモーターやメカニズムで41kg増えてしまうからだ。また、安全性についても考慮されており、事故による激しいGフォースを検知すると、ドアの固定装置が自動的に緩み、簡単に取り外せるようになっている。意識を失った乗員を救出しなければならない場合に備えての仕組みだ。もちろん、そんな事態に陥らないのが一番なのだが。



編集翻訳:伊東和彦(Mobi-curators Labo.) Transcreation:Kazuhiko ITO (Mobi-curators Labo.) 原文翻訳:木下恵 Translation:Megumi KINOSHITA Words:Giles Chapman

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