なぜ「フォードGT40」は伝説のレーシングカーと呼ばれるのか?その秘密を探る

Photography:John S Allen,Ford,LAT



セブリングでのマーク4
結果を残せなかったJカーは徹底的な風洞試験にかけられ、小さなドラッグと満足できるダウンフォースを備えた新しい形状のボディが生み出された。マーク2より軽く、スリムなマーク4と呼ばれる改良型は1967年のセブリング12時間レースで優勝、ル・マンにおけるフォードの主力マシーンとして期待を集めることになった。果たして連覇を達成できるのか。




ミラージュの登場
1968年、フォードGBは別のアプローチを試みた。"フォード3Lプロトタイプ"というまったくパッとしない名前で知られる前面投影面積のきわめて小さいマシーン、別名F3Lである。DFVユニットのおかげで速さは十分だったが、信頼性が低いうえに空力に問題を抱え、操縦が難しい車だった。デザイナーのレン・ベイリーはDFVユニットをストレスメンバーとして使うことが許されず、余分なシャシーフレームのせいで重量が嵩んでしまったのだ。いつも1〜2台でレースに出場しているうちに、1969年のルール変更によって時代遅れになってしまった。



編集翻訳:高平 高輝 Transcreation:Koki TAKAHIRA Words:John S Allen

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