なぜ「フォードGT40」は伝説のレーシングカーと呼ばれるのか?その秘密を探る

Photography:John S Allen,Ford,LAT



ル・マン初制覇
8台ものマーク2を送り込んだ1966年ル・マンで、フォードは3度目の挑戦でついに初勝利を挙げた。デッドヒートを演じようとした目論見は裏目に出たが、マクラーレンとエイモン組が優勝、いっぽうチームメイトが追い付くためにペースダウンしたハルム/マイルズ組はそれでも2位に入った。優勝車の銀と黒のカラリングは、フォードがナショナルカラーをもはや重要視していないことを表していた。




Jカー・プロトタイプ
1966年、FIAは競技車両の寸法などを規定したアペンディックスJ(附則J項)を変更した。これによって従来は100cm以上と決められていたウィンドスクリーンの幅は90cmに低減された。このルール変更を最大限に活かすべく製作されたのが最初のフォードGTP「Jカー」プロトタイプである。そのスタイルは奇抜でアルミニウムハニカムを使用したシャシーも画期的だったが、エアロダイナミクスは十分に吟味されたとはいえず、結局実際にレースに出場することはなかった。だがこの車が後にマーク4を生み出すことになる。



編集翻訳:高平 高輝 Transcreation:Koki TAKAHIRA Words:John S Allen

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