モノを捨てられない叔父のガレージで見つけた秘蔵品たち│パーツは使われてこその命

オクタン読者はコレクターカーを好む秘蔵家ばかりだと思っているならば、それは違う。だが、あるコレクターのおかげでクラシックのパーツを発見することができた。私には、ブライアンという叔父がいたのだが、彼は物を捨てられなかった。彼が亡くなって、妻であるサンドラが家の片付けを行った。4年経っても、その作業は終わらず徐々に彼女は疲れ果ててしまっていた。

ブライアンは1950年代から1990年代はじめまで、自動車の電気技師をしていた。最後の12年間はアストンマーティンのニューポート・パグネルファクトリーに勤めていたのだ。サンドラが、最後の砦であるガレージを整理することを決めたときには、一族総出で片付けを行った。というのも、叔父はガレージに入ることを誰にも許可していなかったため未知の世界であったのだ。私は家族の中でもクラシックカー好きということもあって、1956年 シェルビー ピックアップで参加した。おかしなコレクションの数々を何度も運ぶのにはちょうど良い車だ。



ガレージの中は、車用品や家事用品で詰め込まれていた。彼がずっと溜めてきたルーカスパーツの山もあった。何百ものバルブ、コンデンサー、スイッチ、ライトレンズ、クロムヘッドランプ、スペシャリストツール.... 次々とモノが出てきた。



重労働を終え、緑のピックアップにコレクションを乗せて帰った。なぜ持ち帰ったのかと言われれば理由は1つしか無い。世界のどこかでこのパーツを必要としている、レストア中のクラシックカーがあるかもしれないからだ。ブライアンの秘蔵品たちは私のガレージに移った。しかし、彼とは違って私はちゃんとパーツを生かすつもりだ。もし、ルーカスパーツを必要としているならばここにお宝の数々があることを忘れないでほしい。



Words: Sarah Bradley

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