ツール・ド・フランスの愛称で呼ばれる名レースカー|フェラーリ250GTbベルリネッタ

フェラーリ250ベルリネッタ"ツール・ド・フランス"


この希少な美しいフェラーリを運転してみて、これが単なるコンペティションカーではなく、極めて優秀なロードレーサーでもあることを実感した。オーナーは既にハルダ製のトリップメーターを取り付けている。今後はヒストリックラリーなどにも参加するつもりなのだろう。私のお薦めは、もちろん長いフランス周遊の旅だ。

謝辞:TdFのオーナー、マックス・ジラルド(RMオークション)、グッドウッド・モーター・サーキット、0773GTの過去に関する情報を提供してくれたビスポーク・ブック・カンパニーのクリス・バックノールに感謝する。クリスは個人の注文で個々の車の歴史を写真で綴る本を制作。様々な素材を使って手製本で作製している。


1958年セブリング12時間に出走したヒストリーを持つ。ドライバーはポール・オシェイ/ブルース・ケスラー/デビッド・カニンガム。写真は、夜のピットストップの様子


1958年セブリング12時間。カーナンバー22をつけた250ツール・ド・フランスは総合5位、クラス優勝


250ツール・ド・フランスを駆るロバート・コウチャー。この車をコウチャーが初めて目にしたのは2014年のグッドウッド・メンバーズ・ミーティングだった

1957年フェラーリ250ベルリネッタ"ツール・ド・フランス"
エンジン:2953cc、V型12気筒、SOHC、ウェーバー製36DCLツインチョークキャブレター×3基最高出力:240bhp/7000rpm
最大トルク:26.5kgm/5000rpm変速機:前進4段MT+後退、後輪駆動ステアリング:カム・レバー
サスペンション(前):ダブルウィッシュボーン、コイルスプリング、テレスコピック・ダンパー、アンチロールバー
サスペンション(後):リジッドアクスル、半楕円リーフスプリング、ラジアスアーム、テレスコピック・ダンパー
ブレーキ:4輪ドラム 車重:1050kg 最高速度:233km/h 0-100km/h加速:6秒

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編集翻訳:伊東 和彦(Mobi-curators Labo.) Transcreation:Kazuhiko ITO (Mobi-curators Labo.) 原文翻訳:木下 恵 Translation:Megumi KINOSHITA

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