S・マックイーンも愛した希少車|フェラーリ NART スパイダー

フェラーリ 275GTB/4 NART スパイダー



NARTの代わりに…

生産台数僅か10台のNARTは、需要が供給を大幅に上回る。ならばほかの選択肢は?ここに1960年代フェラーリスパイダーをご紹介しよう。

Ferrari 250GT California Spider
フェラーリ 250GTカリフォルニア・スパイダー1958-62生産台数:100台
ハリウッドのジョン・フォン・ノイマンからの依頼を受けてつくられた。ルイジ・キネッティがサポートし、スカリエッティが設計と製作を手掛けた。オプションのレースエンジンを装備している。後のSWBはソフトトップを採用。250GT SWBは非常に魅力的な車だ。


Ferrari 275GTS
フェラーリ 275GTS1964-66生産台数:200台
ルイジ・ココ・キネッティJrがその走行を絶賛するフェラーリ。GTBほどアグレッシブさはなく、ピニンファリーナによるボディワークはよりソフトな印象。2カムGTSはクローズドボディのベルリネッタよりも低く評価されているため、少しお買い得かもしれない。


Ferrari 330/365GTS
フェラーリ 330/365GTS1966-70生産台数:120台
330スパイダーはGTCのルーフを切り取っただけのものであったが、少々無骨なクーペに比べると格段に魅力的だ。生産台数は僅か100台。 1968年製365GTSは4.4ℓV12型エンジン搭載でより迫力がある。


Ferrari 365 California
フェラーリ 365カリフォルニア1966-67生産台数:14台
500スーパーファストのシャシーをベースに生産された、富裕層向けの最高級フェラーリ。大きな車体を包む美しいボディのデザインはピニンファリーナによるもの。スポーツカーというよりは、洒落た店から店へと移動する足だ。



1967/68 フェラーリ 275GTB/4 NART スパイダー
エンジン:3286cc V12、DOHC/各バンク、ウェーバー製 40DN9 ツインチョークキャブレター6基
最高出力:300bhp/8000rpm 最大トルク: 33.2kgm/6000rpm
駆動方式:5段MTトランスアクスル方式、後輪駆動 ステアリング:ウォーム&ローラー式
サスペンション:(フロント/リア):不等長・ダブルウィッシュボーン、コイルスプリング、チューブラーダンパー、スタビライザー
制御装置:ディスク 車重:1114kg パフォーマンス:0-100km/h 6.7秒 最高速度:約250kmh


編集翻訳:堀江 史朗 Transcreation:Shiro HORIE
原文翻訳:渡辺 千香子(CK Transcreations Ltd.) Translation:Chikako WATANABE(CK Transcreations Ltd.)
Words:Robert Coucher Photography:RM Aucitons

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