2017年の7月にロンドンのメイフェアで初公開された新型のロールス・ロイス ファントム。その姿が日本国内向けにお披露目された。
1925年のデビュー以来、進化を続けるファントム。今回の発表では更なる進化が発表された。
広報マネージャーのローズマリー・ミッチェル氏
新型ファントムは、デザイン面では室内ダッシュボード部分に「ギャラリー」と呼ばれる自分だけのオリジナルのアートスペースを設けることが可能となった。これは、自身の思うままに表現できるスペースとなっており、ロールス・ロイスの提案するシルク・ウッド・メタル・レザーを使用したコレクションを飾ることはもちろん、お気に入りのアーティストと相談しながら作品として納めていくことができる。
このスペースはまさにロールス・ロイスの提案する「動く美術館」であり、移動手段としての車を超えた提案である。
プレゼンテーションを行うプロダクトマネージャーのスヴェン・グルンワルド氏
また、新型ファントムは「アーキテクチャー・オブ・ラグジュアリー」というオールアルミ製スペースフレーム・アーキテクチャーを採用している。これにより従来よりも約30%剛性が強くなり、より軽く、静かな乗り心地を実現した。この新型アーキテクチャーは、今回発表されたファントムを始めとし、今後のロールス・ロイス全てのモデルに採用されていくことになるという。
より静かな走りが実現した要因はアーキテクチャーの進化だけではない。「世界で最も静かな車」を実現するため、130kg以上もの遮音材の使用しており、路面からの音を遮断するためにスペースフレームのフロアとバルクヘットに二層式の合金製スキンを採用し、更にこれらのスキンの間にヘビー・フォームと呼ばれる重さのある発泡素材を挿入するなど、遮音性を高めるための様々な努力が施されている。
プレゼンテーションが始まると天候は一層勢いを増し、新型ロールス・ロイス ファントムは、またたくまに雪につつまれた。
気になる価格は、メーカー希望小売価格でファントムは5460万円(税込)から。ファントム・エクステンデッド・ホイールベースは6540万円(税込)からとなっている。
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